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  • 執筆者の写真瀬戸岡 薫

ステージの記憶のタグ付け

そこではcoilのtriple sunが流れており、ステージにはタルボ、ナナフシ、PCにレーザーハープが並んでいる。

ステージ両脇につるされた金色の筒が緑に照らされている。ライブのイメージだろうか。


ライブが始まると会場内の冷房は異様な雰囲気を生み出す。

プロローグの映像を見る人々はさながらテレスクリーンを見る市民のようだ。

伝えたいこととは意図して正反対という構造になっている。

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常軌の外の萌芽

廃棄されなかった種子は萌芽した。 元来廃棄されるべきとされる種子、廃棄することが常識とされる種子は守られ死せず息づいていた。 ありえないと言われ続けた忘却の彼方から萌芽した。

粒子周期

いくら収束させても固定されず拡散する。 粒子は水槽の中で収束と拡散を繰り返す。 拡散し異物と混じり濁っては収束・分離し加速する。 収束した粒子は電圧を生み出す。 生み出してはまた拡散し、沈黙ののちまた加速する。

季節の狭間

ナイロンに阻まれノイズと化した記憶の向こうから茂る緑と湿気が大きく深い青色を孕んだ匂いがした。 循環する歳月すらも摩耗しかけさも当然と存在していたはずのそれは霞の向こうへ消えかけていた。

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